「本書を何度読んでもわからないという方は
やはり映像業界に就くことはお勧めできません」
絵コンテを「ぽい」と渡されて困ったことありませんか?
ど、どうすればいいんだ・・・と。
あるいは急に絵コンテをかかなければいけなくなり、困ったことはありませんか?
ど、どうすればいいんだ・・・と。
マスターショット100をご覧になった方、けっこう多いかと思います。
あちらが横糸だとするとこちらは縦糸になります。
マスターショット100は、印象的なシーンの演出をカメラでいかに表現するか、というどちらかといえば撮影監督としての技術なのに対し、こちらはそれらのシーンをどうつないでいくか、という演出の立場からあるいは絵コンテマンの立場からの本になります。
マスターショット100のカットはすごく力強く効果的なのですが、いかんせん映画はそんなカットだけではできていません。
なんでもない会話のシーンの方がはるかに多いわけです。
そんなシーンをどう構成していくのか?
そのシーン全体の意味は、カットの意味は?
下手上手の超基本から、あのガンダムの富野由悠季監督がものすごく丁寧かつぶっきらぼうに、まったくのあの口調で教えてくれます。
(こんな口調↓)
http://youtu.be/y-1PN76AzkU
「わからないといわれたら、僕にはどうしようもありません。」
「これはもう、わかってくれとしかいいようがありません。」
僕は次作のコンテを書き上げてからこれを読んだのですが、もう隣でひたすら富野さんに怒られているかんじです。
でも書いてから読んでよかったです。いろいろとわからなかったことがクリアになっていきました。
学生も、学生のときに一度読んだ社会人にも仕事する前にはわからなかったことがわかってくるはずです。
自分で演出を志していない人でも、絵コンテを渡されてそれをカットにする若手のアニメーターの人にもぜひみてほしい。「絵コンテの読み方」を富野さんが教えてくれるんですよ!
そして、読みはじめると。この帯の言葉がふかくふかく胸につきささってきます
「本書を何度読んでもわからないという方は
やはり映像業界に就くことはお勧めできません」-富野由悠季
すいません!先生、僕この業界に入ってしまいました・・・><
ZENTOY: アニメーターのための本紹介 「マスターショット100」