2020年5月6日水曜日

絵本の完成までの道のり1 文章編

「ライオンこぶたのベンジャミン」予約受付中です!宜しくお願い致します。


 いやー、長かった。
ほんとに長かったのです。

最初の編集者さんとの打ち合わせが2019年の11月なので
絵本を作り続けて、足掛け1年半かかりました。

絵本の打ち合わせは、ラフ絵と文章をレイアウトしてもっていったのですが、
(漫画のネームのようなイメージです。
とはいえ、僕の情報源はヨシタケシンスケさんがでていた情熱大陸だけなので、正解なのかはよくわかりませんが。でも僕の編集者さんはそれで大丈夫でした)

それで、僕が最初の打ち合わせに持っていったのはいまとは全然違う内容でした。
こんなかんじでした。

えーと、絵が下手なのはいったん目をつぶって下さい。
本番の絵はZENTOYでは永野が担当するので、できあがった絵本はもっとかわいいですよ!

タイトルは「ブタくんとキツネくん」です。
ベンジャミンと短編アニメにでてきたキツネのフェネ吉の話になっています。

下書きを見てい頂いて編集者さんに会っていただけることになり、すごいドキドキしていきました。そのとき児童書のプロットも持っていきました。
元の短編アニメが5分と長くてストーリーがあるので、32Pとページ数が限られる絵本よりも児童書のほうがいいかもというアドバイスを、ある人にもらったからです。

その場では、編集会議にかけてみますとなって
あとで連絡をもらいました。

「作っていきましょう!」

といわれたときは、もう本当にうれしかったですよ。
僕が内心嬉しさではじけ飛びそうだったのですが、次に打ち合わせに行くと編集者さんがこういったんです。

「でも、設定は本当にこれでいいんでしょうか。」

ここからほんと長かったのです。

さらに児童書と絵本どっちがいいのか決めきれないので児童書のプロットも同時に書き直してさらに大変でした。

もうほんとに書いても書いても終わらないのです。
2週間に一回打ち合わせのたびに新しいものをもっていきますが撃沈を繰り返します。

まるっと書き直した全然違うタイプを、児童書4タイプ、絵本4タイプ作ってます。


ようやく骨組みが決まってからもそこから、直す、直す。


編集者さんは納得しないと絶対に「イイ」とはいってくれません。
ひたすら直します。

まさに千本ノック状態です。
文章と下絵が今の形になったのが6月なので半年は、作っては壊しをやってたんですね。
たぶん3月ぐらいまではZENTOYメンバーの3人で書いてたのですが、途中からほかの2人が忙しくなり、最終的には僕一人でかいてほかのメンバーに確認をとるかんじでやってました。
(ちなみに文字と文字の間隔とかは最終的には今年の2月までやってました。1年以上やってましたよ!)

でもそういう編集者さんに出会えてほんとに僕は運がよかったです。
それはほんとうにそうなのです。本気でものを作る人に出会える機会は希少なのです。
みなさん!絵本の編集者さんというのはそういう人なんですよ!
(いや、そうじゃない人もいるのかもしれませんが。ほんとに運がよかったです。)

まあ、そんなこんなで半年かけてようやく文章とラフレイアウトができまして、
ZENTOYで絵をかくのは僕ではないので、僕の仕事は終わった、と思いました。

そんなわけはなかった。
ここからがとんでもなかった。。。。
本番の絵が進まず、いやもう遅々として進まないわけですよ。
そこから、なぜか僕は絵の進行も担当することになるのです。

それはまた別の話なので次の機会にしようと思います。

そんなこんなでできあがった
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