2010年5月19日水曜日

アニメーション講座1 Follow through (フォロースルー)

アニメーションのテクニックについて解説してみようと思います。
まずは、アニメーションの解説書なんかには最初に載ってる、超!基本テクニックであるフォロースルーを説明しようとおもいます。
このテクニックの目的はというと、やわらかさと重さを表現するためです。

まずは、こんなふうにボーンがうごいている状況を想定してください。


硬いですね。たとえ、これが棒だとしたらOK。でもロープやら腕やら、途中に間接があるものだったら硬すぎます。
じゃあ、2番目のボーンもうごかしてみましょう



ちょっとやらわかくなりましたね。
でもやっぱりちょっと硬いですね。これはなぜか、というと1番目のボーンと2番目のボーンが同じタイミングで動いているからです。
動画の下のカーブをみてみてくださいね。

このタイミングを3Fほどずらしてみましょう。



はい、ぶらーんぶらーんしてきましたね。
この先に行くほどタイミングをおくらせるテクニックを、フォロースルーといいます。
これはなんでかというと、先っぽに近いボーンのほうが、先っぽの重みをじかにうけるからです。これは手をぶらんぶらんさせると、わかります。
手の先の重みをかんじませんか?
また、もうひとつの要素として、空気抵抗もありますね。
これは布なんかのときに特に大きな力を持ってきます。

じゃあ、もっとタイミングをずらすとどうなるんでしょうか。







なんだか、先が重そうですね。つまり先っぽが重いので先っぽに近いボーンはその重みにひきづられるわけです。
重みを表現するには動きがはやすぎるので、ちょっと遅くしてみましょう。
あと、動きの幅をちこちこっといじてあげると、こんなかんじです。



みなさん、フォロースルー、理解できましたか?
このテクニック、ばんばんつかってください!
なんか動きが硬いんだよなー、なんてディレクターにはもういわせない!
そんなかんじですべての間接という間接にこのフォロースルーをいれるようないきおいで動かすのです!
ちなみに、デモリールにこのテクニックをいれてないアニメーションをいれてると、
海外のアニメーターからは、え?なんで?という顔をされます。

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2011 4/4追加
はい、それを応用するとこんなかんじです

Animation Test from zentoy on Vimeo.

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